ケータイ小説 野いちご

冬 -Domestic Violence-

第8章



第8章


こんなにもあなたのことを想ってるのに
時々どうしようもないほど憎くなる

あなたは瞳の奥をのぞかせない
そのくせ私の心は何もかも見透かされてる



加害者 上原シオリ
********************************************



「・・オリ。・・・シオリ。」


「・・・?」


磨りガラスの向こう側。

そこに立つシルエットが私を呼んだ。



「マー君・・お帰り。」


「あんまり大声だとご近所さんの迷惑になるよ。」


「・・あ・・ごめんなさい。
ついまた発散してて・・。」


「・・・・俺も入っていい?」


「・・うん!背中流してあげる。」




湯船から出て待っていると、磨りガラスの扉が開けられてマー君が入ってきた。


だからそのまま・・その体に抱きつく。


「ちょ、ちょっと!
俺汗かいてるから・・。

もう体洗ったんじゃないの?」


「お帰りマー君。」


「・・ありがとう。遅くなってごめん。」



< 119/ 176 >