できることなら、私は、、
可愛くって勉強出来て運動神経抜群で、とにかく容姿にも能力的にも恵まれた人間に生まれたかった。

高校入学してから、3日。。
私は、同じことに悩まされる…

「のーんちゃーーーんっ」

ほら、また…。

「なにか?」

振り向くと、4、5の男子高校生。
ついでに、先輩。
「いや、君じゃなくて隣ののんちゃんに用事なんだけど!!」

……というのも、
隣にいるのは私の親友……小さくてふわふわしてて可愛い。だから、こう男子から人気があるんだけど……何を勘違いしてるのか、

「私の名前が“のん”ですけど」

「なにいってんの、“典子”ちゃんでしょ!」

…そう、私の名前と親友の名前が入れ替わって噂が回っているらしい。

そして、もう1つ…
「いい加減にして貰えます?先輩方、、私の名前は小田切 典子(おだぎり のりこ)です!!それと、もう付きまとわないでください!!」

のりりんは、小さい体で1番前にいた先輩を背負い投げして見せた。

うん、のりりんは自分の身を守るために柔道やってるからね、見た目によらず強いんだからね。