「はぁーーー。暑い」


加瀬くんとは、ほとんど話さないまま
学校へ来た私。

「芹奈おはよ〜。」

「しーちゃんおはよう…」

「あれ、今日で何日目?(仮)は。」

「もう数えるのも面倒で数えてない。」



最初の頃は、何日ボディーガードするかなと。
そんな続かないだろうと。
呑気に日にちを数えていた私。


ところがどっこい、女子は絶えず加瀬くんのところへ来るのだ。


その度、加瀬くんは少し微笑んで、
『芹奈が不安がるから。』

そう言うのだ。

それを言われれば女子は何も言えなくなり去っていく…



何にも不安になりませんけど!!
なにが、芹奈が不安がるから。よ!
その微笑みいる?



「ムカついてきた。」
「またぁー?」


しーちゃん。分かってない。
分かってないよ。


こうなったら、
私の方が先に彼氏作ってやるんだから!!