ケータイ小説 野いちご

飛鳥くんはクールなんかじゃない

飛鳥くんへの気持ち




─────結局、あれからしばらく抱き締められた私は、手を離されたときにはもう心臓が破裂するんじゃないかってくらいにドキドキが溢れてしまって。



「あ……っ!花帆ちゃん、大丈夫でしたか!?」


場所をとっていてくれたみんなのところへ戻ったときも、まだ鼓動は鳴り続けていた。



心配してくれていたらしい一華ちゃんが、慌てた様子で駆け寄ってくれる。


チラッと後ろを見ると凛ちゃんと掘田くんはもう戻ってきているようで、きっと一華ちゃんは2人から事情を聞いたんだろう。




「うん、大丈夫だよ。ごめんね一華ちゃん、心配かけて」

「そ、そんなそんな!お2人が無事で本当に良かったです」


ふわりと安心したように笑う彼女に、なんだか心が癒された。



白いワンピースを着ている彼女は、どうやらカナヅチらしく、泳ぐ気はないらしい。



そんな情報ですら可愛らしくて、みんなで交代しながら海に入ることになった。




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