ケータイ小説 野いちご

飛鳥くんはクールなんかじゃない

幼なじみの飛鳥くん





しまった、と思ったときにはもう遅かった。




「あっれー?佐藤ちゃんじゃん」



ある日の昼休み。たくさんの女の子たちを侍らせた集団に、私はばったりと出くわしてしまった。




今日に限ってお弁当を忘れ、今日に限って4限目の授業が体育で購買に向かうのが遅れ、今日に限ってそこは限定メロンパンの販売でごった返している。


……さ、最悪だ。



がっくりと肩を落としたところで、これだけ並んでもまだ買えてないお昼ご飯を諦めるなんてことはできない私は、この場から逃げられない。




けれど横には、私をガン見してくる集団がいる。と言っても、1人だけはそっぽを向いているけれど。



ミルクティー色の髪をした男の子と、茶髪の男の子と、黒髪の男の子。そしてその周りには数人の女の子たち。


女の子たちの視線がどこか怖い気がするのは、もう慣れっこだ。





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