また2週間が過ぎた。

私は、はっきりけじめを付けたくて、いきなり電話を入れた。

また断られたら嫌だから初めに聞くのはしなかった。

結翔はやっぱり不機嫌だった。

「最近なかなか会えないね。」

「そうだね」

「活動忙しい?」

「まぁまぁ」

「…」

会話が続かない。

「何かあった?」

「何にも」

「…」  

「…」

「…」

「この前どうだった?」

「この前?」

「誰かと2人で会ってたんでしょ?」

「ん?」

「誰かって…先輩の恋愛相談にのってって言われた時のこと?」

「うん」

「別にどうって…」

「俺がもし他の子と2人で会ったり遊びに行ったりしたらどう?」

「私は、結翔が他の誰かと2人でどこかに行っても結翔の気持ちが変わらなかったらいい。やっぱり凛彩がいいって思ってくれるのならいいよ。」

「俺はそんなの無理だよ。凛彩が他の男と2人で会ったら嫌に決まってるじゃん」

「でも束縛はしたくないから、行ってらっしゃいなんて言いたくなかったけど、無理して言ったんだよ。」