ケータイ小説 野いちご

エリート外科医は甘く強引に溺愛する

意外な来訪者


真也と爽子がうちにきた日から一夜が明けた。もちろん篠宮先生からの連絡はなく、休みも折り返し地点でそろそろこれからのことを本格的に考えなければいけない時期。

帝都大で消化器外科の看護師として数日前までただ必死にやってきた。どんなに疲れていても、患者さんの笑顔を見ると元気がもらえる。

看護師という仕事に誇りと自信を持っていた。それなのにあまりにも理不尽なこの出来事のせいで、自信をなくしかけている。

このまま戻っても、前みたいに笑えるだろうか。

受け入れてもらえるの?

いっそのこと、他の病院に移ったほうがいいのかな。

これからどうしようって、そんなことばかり考えている。

実家に帰ってきたのは正解だった。都会とはまるで時間の流れがちがい、ゆっくりと自分の人生を見つめ直すいい機会だ。

それにしても、優のことは思い出しただけで腹が立つけれど。

そもそも、実際に天音さんにすべてを暴露した女性は誰なのだろう。もしかすると、帝都大の人間ではない可能性もある。

そんなこと、本当にするだろうか?

私にも天音さんの存在を隠していた優が、他の女性にも天音さんのことを言うとは思えない。だとすると、弄ばれて怒った女性が優の身辺を調査して独自に天音さんの存在を知った?


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