学校に着けば、校門には会長が立って挨拶運動。


ダンス部は朝から練習。


そこそこ活気のある学校だと思う。


私はなんの部活にも所属しない帰宅部なんだけどね。


下駄箱で靴を履き替えていると後ろから声が聞こえた。


「なんだよ、お前昨日のロードショーみてないのかよー」


「あ、ごめん。昨日は家帰ってそのまま寝ちゃった。」


とくんと私の胸が高鳴った。


私は笑顔で後ろを振り返る。


「ばーか、和馬は忙しいのよ。直人みたいな暇人と違ってね」