ドアが閉まると、ガチャりと鍵が自動でかかった。試しに引いてみるがやはりビクともしない。


「はぁ〜...大丈夫かな純のやつ....山田に変に突っかかってなければいいけど...」


ドアが閉まりきる前に見た純の目付きを見て、私はすごい不安になっていく。山田は人を殺すのに躊躇はしない。そんな人物にもし殴りかかったりしたらと思うと何も考えられなくなってしまう。

ドアに耳を当て、外の音を聞こうとするが何も聞こえない。この部屋自体が防音部屋なのだ。

個人部屋は凄い豪華な部屋だった。まるで金持ちの部屋のような感じ。

豪華なシャンデリアがぶら下がり、フカフカなベット。ガラステーブルに大型テレビ。しまいには沢山の本が敷き詰められている本棚や水槽まである。


「....普通に泊まりにきたいな...どうせだったら....ん?」


私が注目したのは本棚。敷き詰められている本には自分が好きな漫画や小説しか無かった。
しかもちょっとした空きスペースには自分の家族写真があった。


「な、なんでこんなものも!...私の事は全部知りつくしてるってことね。プライバシーの侵害どころの騒ぎじゃないよ全く....」


私は重い腰をベットに置いて深くため息を吐いた。