梅雨が明けた、とお天気キャスターが言っていて、わたしは窓の外を見た。確かに空の青さが濃くなっている。

本日、パーティー。鼎の誕生日だったり星奈さんの婚約だったり、とりあえず御堂家を祝うパーティーだ。

休日出勤したらしく朝から家にいない浅黄さんにそれを報告しそびれて、まあ良いかという結論に至った。

ドレスを見繕って髪型を整えて、理美と待ち合わせをして会場に向かった。勿論、御堂ホテル系列のひとつだ。

「なんかいつもより人多いねえ、お姉さんの知り合い多くない?」
「寧ろわたしたちの知り合いを見つけられないよね」