それからの毎日は当たり前だけど
今までと違った。

先輩を追いかけなくなった
私は一言で言えば暇になった。
学年が違うから先輩に会う事も
なくなった。所詮その程度。
私が追いかけなければ
鏑木先輩に会う事さえ出来ない。
そんな毎日が味気なかった。

初めて気が付いた。
学校生活って案外つまらないって。

匡貴「今日も見に来なかったんだな。」

頭上から聞こえる匡貴の声。

きっと、もっと他に言いたい事は
沢山あるのはずなのに、何かを
奥歯に噛み締めたような
その口調がどうしようもなくもどかしい。