私のあの日の言葉が先輩の耳に
届いたのかどうかは分からない。

だけど、秋の大会が始まってから
鏑木先輩と梶谷先輩が
2人でいる所を見かけたから
少なからず私の言葉は
先輩に届いたんだろうなって
いいように解釈する事にした。

そんな私は今、猛スピードで走っている。

何故かって?決まってる。
足の速い先輩を全速力で
追いかけているからだ。

雫「待ってくださいよ!
せんぱーい!」

瀬那「マジで着いてくんな!」

嫌がる先輩を今日も私は追いかける。