扉が開き男達が入ってくる
朝に会った男…桜井と眼鏡とその後ろから警戒してる男
そして、会いたくなくて、会いたかった…紫音
それぞれが警戒しながら近づいてくる
駄目だ、体が震え始める
朝、何故か桜井には震えなかったけど、今は知らない奴も居る

「お前、誰だ」

フードを被ってるから、桜井は気付いてない

「答えろ」
「ここを白狐の溜まり場と知っての行動ですか?」

眼鏡は敬語を使うのか

「名前は?」
「…」
「お前、聞いてんだから答えろよ」

眼鏡の後ろにいた男が苛立ち始める、短気か
紫音は視線を向けてくるだけ

「おい!なんか言えよっ!」

紫音に意識を向けてる間に短気な男が近寄り、私の襟元を掴もうとする
来るなっ!
パンッ
伸ばされた手を叩いた

「っな…んだよテメェ!」

男は一瞬唖然としたが、私に拳を向ける…でも、遅い
顔を横に外らす

「うわっ!」

避けられると思ってなかったんだろう、その勢いでガシャンッとフェンスにぶつかる
眼鏡は目を細め、桜井と紫音は目を見開いてる