ピッ…ピッ…ピッ…と規則的な電子機器音
ここは大門病院
雫はここに運ばれ、まだ意識が戻らない
頭部からの出血、体にある複数の打撲、冷え切った体
医者には、あと少し遅ければ危なかったと言われた
今は容体が安定して、目が覚めるのを待ってる
俺はここに寝泊まりしてる、いつ雫が目覚めてもいい様子に
あれから何人か見舞いに来てるが、春也は誰よりも多く来る
雫を見て、手を握り

「ごめん」

そう言って、帰る