私は翌日、義昭と一緒に並んで登校する。

「義昭、もうすぐで平成終わるね」

平成31年、5月1日。この日、新しい天皇が即位され、新しい時代がやってくる。

「そうだな。平成は災害が多かったな。1995年に神戸で起こった阪神・淡路大震災、2004年、新潟県で起こった新潟県中越地震、2011年、東日本で起こった東日本大震災、他にも豪雨があったりしたな」

「そうだね。ねぇ、義昭?」

私は覚悟を決めた顔で義昭を見つめる。義昭は首を傾げた。

「私は、義昭のことが好きなの」

私は優しく微笑んだ。すると、義昭は「俺も色葉が好きだ」と微笑む。

たった約数週間でここまで仲って進展するものなのかな?

「俺が会って間もないお前に色々話したのはな…感じ取ったんだ。運命の人だって…」

義昭はそう言って微笑む。私は「…だから、不思議と展開が早かったのかな?」と笑った。

「……これからもよろしくね?さて、新しい時代はどんなことが起こるのやら…」

私は空を見上げる。そして、天くんと紫ちゃんのことを思い浮かべて呟いた。

「平成は 災害多き 時代かな」