ケータイ小説 野いちご

揺蕩う空へ魔法の句を

飛鳥なり 蘇我氏滅びる 時代かな




次の日、私は今日も義昭に授業をする。

「今日は飛鳥時代ね。政治の中心が奈良県の飛鳥地方にあった時代。また説明するけど、都が平城京に移るまで時代を言うんだ。飛鳥時代になると、蘇我氏という有力豪族が仏教の受け入れをめぐって物部氏を倒すが、大化の改新で本家は倒された」

「大化の改新の話の前に聖徳太子の話から。聖徳太子は、摂政――天皇に変わって政治を行う役職のことを言うんだ。聖徳太子は、推古天皇の摂政をするんだ。聖徳太子は、馬小屋の前で生まれたことから厩戸皇子と呼ばれている」

「聖徳太子は、冠位十二階という役員の位の制度を定めたんだ。帽子の色によって位を区別したんだよ。他に聖徳太子は十七条憲法を作ったね。国家としての基本方針を定めた今の憲法とは違い、役人としての心構えを定めているんだ」

「次は、遣隋使。中国の進んだ制度・文化を取り入れようと聖徳太子が隋――昔の中国のことね。その隋に使節を派遣した。それが遣隋使。小野妹子が遣隋使として有名かな」

「ここで大化の改新の話!中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を倒して始まった一連の政治改革。中大兄皇子が大化の改新を行った中心人物で後の天智天皇になるんだ。中臣鎌足は、死の直前に天智天皇から藤原の姓をもらって、のちに繁栄する藤原氏の祖となった」

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