(真美)

あれ…稀一郎さんが呼んでる?
うふふ…好き過ぎて、他の人の声でも稀一郎さんの声に聞こえちゃうのかな?
好きすき、スキ! キスして?
稀一郎さんチューして?
うぅ~

(タコ! 酔っ払い!)

ん?
やっぱり稀一郎さんの声がする
まだ、帰って来るはずない
これは夢…?
夢なら夢で良い
夢の中の稀一郎さんに
いっぱい、いっぱい甘えよう

「稀一郎さん…私…あなたを愛してるの…何処にも行かないで…
お願い…
私を捨てないで…
愛してるって言って
抱いて…ぎゅーて、抱きしめて
いっぱい、キスして
私の体にもいっぱい
いーっぱいキスして!」

(はぁ…なんでここまで飲むかな…愛してるよ)

夢の中なのに妙にリアルで、触れられた手の熱さえ感じる。

(真美、君はわかってないな?
俺がこんなに真美の事愛してるのに、ホント君はわかってない。
俺がどれほど自分を抑えているのか、毎日君をどれほど抱きしめたいと思ってるのか…
そんな目で俺を煽って、真美はいけないコだ)

私いけないコなの?
いけないコでも良い。
稀一郎さんに抱いて欲しい…

「いっぱいエッチな事しよう?
稀一郎さんとエッチな事したいの!
ずっと我慢してたんだよ?」

(真美はエッチな事好きなの?)

「好き…
稀一郎さんとエッチな事するの好きなの…
してくれる?」

(勿論、真美の望みどおり、いっぱいエッチな事してやるよ?)