次の日
パッと目が覚めた。
あまりにもシャキッと目が覚めたからもしかしてと携帯を開いた。が今日も4月7日だった。

真「今日は早く起きれたのか」

そんなに急ぐこともなくのんびり服を選び髪やメイクをして家を出た。

「「ガチャ」」
ドアを開ける音が重なった。

7:00
隣の家の人とドアを開けるタイミングが被った。

「おはようございます」

隣の家の人が挨拶してきた。
高身長で爽やかな好青年。

真「あ、お、おはようございます」

「カチ」
何かの音が鳴った。

「あ、僕4月からここに引っ越してきた花村和嘉ハナムラワカです。よろしくお願いします」

真『花村?似てる』

真「あ、私も4月からここに引っ越してきました。花森真ハナモリマコトですよろしくお願いします」

和嘉「花森さん?苗字似てますね笑」
静かに微笑む好青年。

真「私も思いました似てますね」

和嘉「今からどちらへ行かれるんですか」

真「大学です、あ、今日が入学式で花村さんはお出かけですか?」

何度も今日を過ごしているせいで今日が入学式だと言うことが薄れていた真マコト。

和嘉「僕も大学です今日が入学式です」

真「そうなんですね同じですね」

和嘉「はい、花森さんはどこの大学ですか?」

真「聖ヶ丘学院大学ヒジリガオカです」

和嘉「大学同じです!」

真「え?ほんとですか?」

和嘉「はい、良かったら一緒に行きませんか?」

真「はい、是非一緒に行きましょう」


今日は今までで1番充実した4月7日を
過ごした真マコト。
今までは彼らと別れてからは毎日同じ事の繰り返しだった。けれど、今日は大学も同じ和嘉くんワカと出会ったことで全ての時間に和嘉くんワカが居た。

真『明日も和嘉くんと一緒に行きたいなぁ』

次の日

ゆっくりと目が覚めた。
そして、日課となった日付確認をする。

真「また4月7日か……って違う!」

今日の日付は4月8日(水)
ようやく真マコト(本当)の今日がやって来た。

真「やっと前に進めた」

ゆっくり準備をして家を出た。

7:00
「「ガチャ」」
今日もまた二人のドアノブが重なる。

そして、
今日という新しい一日が始まる。



❦ℯꫛᎴ❧