次の日
朝起きてすぐ携帯を開き日付を確認した真マコト。
真「また、4月7日、なんなの?」

今日はゆっくり準備をして家を出た。
清臣キヨオミが乗るバスの2本後のバスに乗った。バスを降りて電車に乗り換える。

9:00
電車内は人が少なくガラガラだった。ヤンキーみたいな男の人が一人座っていた。

真『目合わさないようにしとかないと』

下を向いて座っているとドサッと誰かが横に座った。顔あげると一人で座ってたヤンキーみたいな男だった。

真『え?なんで?』

ヤンキーみたいな男が口を開く。
「ねぇ君可愛いね」

真「え?」

「あと髪もちょー綺麗」

真「あ、ありがとうございます」
怖くて目を合わせられない真マコト。

「あ、俺怖いよなごめん」

真「あ、いえ」

「こんな見た目してっと周りから引いた目されんだよな笑」

金髪の頭をわしゃわしゃしながら笑うヤンキーみたいな男。

真「そうなんですか」

「俺美容師なんだわ、だから髪の毛とかめっちゃ見ちゃってつい声掛けちゃうんだよね笑けどみんな「すみません」って逃げちまう笑」

真「そうなんですね」

「君は俺の話聞いてくれるね、ありがとう」

ヤンキーみたいな男の笑顔を見て優しい人なんだと思う真マコト。

「ねぇ名前は?俺は舘井統タチイスバル」

真「私は花森真ハナモリマコトです」

統「真かぁかわいいね」

真「あ、ありがとうございます」

統「真は髪の毛セットしねぇのか?」

真「そうですね、器用じゃないし時間もないんでブラシして終わりって感じです」

統「勿体無い」

真マコトの肩をもって顔を
向き合わせる統スバル。

真「え?」

統「こんなにいい髪持ってんのに遊ばねぇなんて勿体ねぇよ」

真「でも」

統「今から大丈夫か?」

真「あ、いや今から大学に行くので」

統「だったら駅につくまでここで髪をセットさせてくれ」

真「え?あ、はい」

統「じゃあ向こう向いてて」

真「は、はい」

言われるがまま動く真マコト。
自分のカバンの中からくしやゴムなどを出す統スバル。
手際良く髪をセットしていく。

髪を触りながら統スバルが口を開く。

統「ちょっと強引だったよな悪ぃ」

真「いえ」

統「女の子は可愛い髪型にしたり遊べんだから真も遊ぶべきだよ」

真「私器用じゃないから」

統「簡単にできるやつでいいんだよ真かわいいからなんでも似合うよ」

真「やめてくださいよ」
顔を赤くする真マコト。

統「顔あけぇぞ笑」
真マコトの顔を覗きながら笑う統スバル。

真「近いです」

統「え?ダメ?」

真「ダメですもうすぐ着いちゃいますよ」

統「まじか、でも大丈夫もう出来たから」

鏡でセットした髪を真マコトに見せる統スバル。

真「ありがとうございます」

統「また真の髪で遊ばしてね」

真「また会えたら」

統「会えるよ絶対」

真マコトもまた統スバルに会いたいと思った。

その後また昨日と同じ1日が普通に終わり眠りについた。