「水樹!なんで雪と一緒にいないの?!心配したでしょ?!」


部屋中に響き渡る母さんの怒声。


「ごめんなさい…」


でもそれは、雪がトイレに行きたいっていたからまってただけだ。


「でもね…雪がそこで待っててって…」


「は?意地でもついて行きなさいよ!!!」


「え…」


「そこで、雪に何かあったらどうするの?!」


「ごめんなさい。」


母さんのため息が聞こえる。


そうだ、雪は体が弱いんだから。


何があるかわからないんだから。


僕は元気な人間だから。


雪を守らなくちゃ。