あたし、天城遥は怒っている。
自分の彼氏、野沢祐希を押し倒した状態で。


「ねーぇ?ゆ、う、き??」

「は、はい…?」


祐希は軽くフリーズしている。
やっぱり押し倒された状態で…。


「は、はるかちゃん…?あの…?これは…」

「黙って。あたしはね?今めっちゃ…怒ってんの」


ここは、あたしの部屋。
クラスの違う祐希を、半分引き摺るようにして学校から連れ出して…。


そのまま、自分の家に押し込んだ。