「するっ!」


「しない。」



「絶対するっ!!」


「ぜ〜ったいしない。」





どっちも引かない。


ムキになる私と、冷静なユミ。





議題は【男女の間に友情は成立するか?】




する派の私と、しない派のユミ。



意外だったのは、ユミが
“しない派”だった事。



ユミは彼氏がいるけど、男友達も多い。


アツと私が付き合う前は、彼氏がいても、私と一緒に男友達とも遊んでたし、私の為に合コンだってセッティングしてくれてた。



当然、私と同じ考えだって思ってたのに。





「コナンだって知ってるでしょ?友達だと思ってた二人がある日突然つきあい出したり、友達なのに、キスしたりエッチしちゃったって話」



確かに・・・えぇっ!?って驚かされた経験は少なくない。



でも、それは本人次第であって、ちゃんと自分が友達だって思ってたら、大丈夫なんじゃないの?



少なくとも、私は今まで男友達を恋愛対象には見なかったし、恋愛対象になる子とは友達にはなれなかった。




「コナンが友達だと思ってても、向こうがコナンを“女”として見てれば、その時点で成立しないんだよ。」



「みんな私の事、女だって思ってないよ!」



自分で言ってちょっと虚しいけどさ?



今まで男友達といて、そう感じた事はない。





「甘いっ!男なんて、隙あらばって考えてんだから、簡単に信用してんじゃないよ?」



ピシッと目の前に人差し指を突きつけられる。



「じゃじゃあさ、ユミは?ユミだって男友達とも遊んでんじゃん!彼氏、何にも言わない?」



自信たっぷりに言い返してやったのに、ユミは余裕たっぷりの様子で、さっきお母さんが持って来てくれた紅茶をすする。





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