その後のデートは何事もなく進んで行き、一緒に見た映画もとびきり面白かった。


家に戻ってからも満足していたのだけれど、あたしの頭の中にはコトネちゃんのことが離れないままだった。


元彼女ということは今では何の関係もない他人ということだ。


でも、もしかしたら連絡先をまだ持っているかもしれない。


なんせユウジは全学年の女子生徒から人気のある人だ。


油断も安心も、している暇はなかった。