今日は寝不足だ。昨日はあの男の子のことで頭がいっぱいで眠れなかったからだ。今日も休もうかと思ったが、授業に遅れてしまうからという理由で行くことにした。

学校には、遅刻ギリギリに着いた。私のクラス一年三組の前に着いた。なかなか扉を開けることができなかったが、思い切って開けた。
ガラガラガラッ
するとみんな一斉にこちらをじっと見てきた。
視線が気になってなかなか歩き出せない。
教室に入ると、背の高い男の先生が「おはよう!井上リンカさん!」「席は窓側の一番後ろに座って!」と言われた。

一番後ろでホッと安心した。黙って後ろの席に座る。隣の席に座っている人を見ると、心臓がドキッとなった。あの男の子がじっとこっちを見ていた。