一人いた。私が不登校の時、毎日家に来てくれた男の子。最初のうちは、相手にしていなかった。
しかし、持ってくるものが宿題の他、お菓子やマンガ本などで面白かったから家に入れるようになった。その男の子はいつも私を笑わせてくれた。
今思えばその男の子に恋していたのかもしれない。
名前は………村田くん?
レンくんの苗字中野だったよね?
そりゃそんな偶然あるわけないよね!違った。
私は少し残念に思った。

次の日学校に行くと、一番最初にレンくんが
爽やかな挨拶でむかえてくれた。「おはよう!」
私は「おはよう。」とレンくんとは真逆の挨拶をした。それでもレンくんは笑顔でいた。
これが人気のある理由か。と少しレンくんに少し嫉妬した。