第4章
是も非も越え、ただ走る
叫びながら、ただ走る
窪田 トシヤ
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3㎜動かした親指をまた元に戻す。
“送信”を示す、“▷”のボタン。
押そうと思って躊躇して・・
気付けば30分近く経過していた。
1学期が終わろうとする頃、
チサトが学校を休みがちになった。
やっと来たと思ったら、
「悪りぃ~悪りぃ~生理がヤバかった。」
と相変わらず女子力の無さというか・・
恥じらいが微塵も感じられないキテレツ発言をしながら登校していたけど、
それでもまた欠席する日が続き、ついにはこのまま夏休みへ突入してしまった。