私はーーーーその先は知らない。
見ないに越したことは無い。



「ゆあーーーー。

大丈夫だよ、もうっ」



それは優しい先生の声。


フワリ、と抱き締められた。



瞳を開けたらメガネを掛けた、変わらない先生がいた。

白衣は着てないけど、確かに先生だった。



「ーーーー先生っ。なんでーーーー?」

ポロポロと流れる涙。



私は突き放した。
絶対に、好きにならないと言った。

こんな、私を助けに来てくれるなんてーーーー
ありえない。



「さっき、赤松もみんな、ゆあ探してたよ。
居なくなったゆあを、探してた。

だけど、もう遅いし。
帰らせた。
きっと、赤松は言うこと聞かないと思うけどねーー」



先生が、そう言った後。






「ーーーーゆあ!!」





煌の声が、聞こえた。