ケータイ小説 野いちご

【完】俺の隣にいてほしい。

*この気持ちはもしかして

うーん、どうしよう……。


本屋の棚の前で、参考書を二冊手に取り、どっちを買おうか悩むこと10分。


優柔不断な私は、こういう時すぐに決められない。


もうすぐ中間テストがあるから、分かりやすい日本史の参考書が欲しかったんだけど、どれも良く見えてしまって困っちゃうなぁ。


さんざん悩んだ挙句、最終的にはCDの付録が付いているものを選んで購入した。


今日は土曜日で学校が休みだから、最寄りの北桜田駅の隣駅である桜田駅まで一人で買い物にやってきたんだ。


もちろん一番の目的はその参考書だったんだけど、桜田駅はわりと栄えていて駅ビルの中や駅の周りにも色々お店があるから、他にもあれこれ買いたくなってしまう。


しばらく一人でブラブラ服屋や雑貨屋を回ったりしていたら、あっという間に数時間が経過していた。


ひととおり買い物を終えて、駅前の広場まで戻ると、真ん中にある噴水の前のベンチが空いていたので、腰かけて休憩することに。


スマホを開いてメッセージアプリを確認したら、お母さんからのメッセージが一通届いていたのみで、他には何もなかった。


そういえば今日は、椿くんからは何も連絡がないな。


椿くんは休みの日でもたまにメッセージを送ってくれる。でも、そんなにマメに送ってくるようなタイプではないから、ふいうちで送られてきたときは、なんだか嬉しくなる。


わけもなくスマホを確認してしまう自分がいたりして。


変だよね。本当の彼氏でもないのに。




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