ケータイ小説 野いちご

【完】俺の隣にいてほしい。

*不良男子は苦手です

慌ただしい朝。茶色い革の通学カバンを手に、いつもと同じ時間の電車に乗り込む。


少し混みあった車内は、今日もサラリーマンや学生でいっぱいだ。


私は奥のドア付近に立ち、片手で手すりの棒につかまると、もう片方の手でカバンのポケットからスマホを取り出した。


SNSをひととおりチェックしてから、その後マンガアプリを開く。


最近朝の通学時間は、こうしてアプリで少女漫画を読むのが毎日の日課になってる。


現実世界じゃ恋愛とは無縁な私だから、こうして漫画の世界で胸キュンを味わうのがささやかな楽しみだったりして。


もちろん、ステキな恋愛に憧れる気持ちはあるけれど、本当の恋はまだ知らない。




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