ケータイ小説 野いちご

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幼なじみと雨の夜




今日故郷の幼なじみと寝るかも知れない。


そう感じたのは、地元に暮らす、幼なじみのケイの実家にお邪魔したから。ご両親が旅行中で不在。二人で学生時代の話や今の仕事の話をしながら、酒を飲んだ時。


「高二の夏にさ、俺ら一回キスしたの覚えてる?」


そう言われて、ああ、いいかも、と心が許してしまった。あの夏、恋人にはならなかったものの、淡い恋心はあった。それは、恥ずかしさとか昔から知ってるやつだからとか、そういう理由で消し去ったけども。


今は大人だしどっちもフリーだし、ケイは顔が悪くない。悪ノリはするが基本優しい。だから、いいかなって。


だいぶ酔った頃に、へろへろになった私は、ケイにひょいっと体を持ち上げられた。お姫様抱っこというやつだと気づいたが、お酒のせいでゲラゲラとはしたなく笑ってしまった。それで、ケイの部屋のベッドに下ろされた時、あ、本気なんだとやっと気づいた。




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