ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

紳士の時計



それは、ほんの気まぐれだった。


学校帰り、いつもみたいにコンビニでアイスを買って、のんびり家路を歩いていた。今日はこの後何も予定がない。塾もないし、お母さんも早上がりだって言っていたから夕飯の支度もしなくていい。
このままさっさと家に帰って、見逃していたアニメの録画を見るのもいいけど…。うーん、それもなんかつまんない。

今日はなにかいつもと違うことをしてみたい気分だった。

そうだ、たまには、遠回りして帰ってみようかな?このまま家に帰っても暇だし、気分転換も兼ねて。

わたしは、最後のアイスのかけらを口に放り込んで、いつもはまっすぐ進む路地を、次の角で曲がった。



< 1/ 7 >