ズキズキと痛む頭に目が覚めていく。

目を閉じていても感じる、外の明るさに目を開けていく。


「………。」


見覚えのない景色が広がっている。

少し体を起こして、もう一度辺りを見渡すが見覚えのない景色だ。


「……どこ?」


誰か窓際に立っているようだ。

ふと視線が交わる。

思わず息を止めた。


「その瞳……。」


低い声が聞こえてきた。

窓際に立つ男性をじっと見つめる。

どう見ても日本人ではない。


「誰?」


頭の中が混乱していく。


「君は誰?」


どうやら彼も私を知らないようだ。

その上、何故か言葉が普通に通じている。


「どういう事?」


頭の中が激しく痛み出し、思わず両手で頭を抱える。