神田組の人たちが住む家に、これからしばらくの間居座ることになり。
組長である“神田”の父と対面した。
もちろん隣には雪夜がいたけれど緊張して。
やっぱり雰囲気は神田に似ており、どこか怖さもあった。
それから夜は何事もなく、ぐっすり眠れたのは確かだったけれど。
なぜか雪夜と同じベッドで寝かされた。
ダブルベッド並みに広かったし、窮屈ではなかったため文句は言わない。
ただ、どうして雪夜と同じベッドで寝ないといけないんだという疑問はあった。
ここの家は本当に広く、和をモチーフにしたある意味豪邸で。
部屋など絶対余っているだろうに。
雪夜に聞いたら『文句は言うな』で終わらされるし、私は言うことを聞くしかなさそうだった。