重たい瞼を開けると、そのは教室だった。


他にもクラスメートたちは床に寝転んだり、椅子に座ったままの状態で眠っている。


窓の外は明るく鳴り始めていて、学校に監禁状態になってから1日が経過したことを知らせていた。


「少しは寝れたか?」


その声に顔を向けると、新人が立っていた。


体操着に着替えていて、片手に水の入ったコップを持っている。


「新人……」


「飲むか?」


そう言ってあたしにコップを手渡して来る。


「ありがとう」


受け取ってひと口飲むと、心がホッと落ち着いた。


妙な体勢で眠ったせいで、少し動くとあちこち痛む。


でも大丈夫だ。


あたしはまだ生きている。


この痛みは生きているという証拠になった。