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帰りのSHRが終わって椅子を机の上に上げた瞬間、わたしには毎日声がかかる。

「あんず、帰ろ。」

大好きなその声に笑顔で頷いて、差し出された手を取った。


__そう、私たちは。
誰がどう見てもわかるように、カップルである。


けれど、初めて私たちを見た人は口を揃えて言うんだ。


“なんか、身長近くない?”