『何かあったらすぐ俺んとこ来いよ』


…昨日、純が言ってくれたことを頭の中で何度も思い返す。

学校での憂鬱な時間も、嘘みたいに過ぎてく。


なんだかぼーっとする。


純の顔を思い出して、頬がゆるむ。

抱きしめてくれた胸のあたたかさと、腕の力強さを思い出して、また胸がドキドキしだす。


こんなの、小説とか漫画、そういう作り物の中でだけのことだと思ってたのに。


ダメだよ、って思っても純のこと考えるのが止まらない。

いわゆる、恋、してしまったみたいだ。