第5章  青汁 VS オレンジジュース






『神野さん聞こえますか?』


「・・はい、聞こえてますよ。」


『なんだか覇気がありませんね。

今朝もお話しした通り、

“義理人情”の件でしたら私は気にしていませんのでどうぞ遠慮なさらず。』


「・・じゃあ1ついいですか?」


『どうぞ。』


「こっちは外で周りがガヤガヤしてるので、もう少し声のボリューム上げてください。」


『分かりました、気をつけます。』





耳に付けたイヤホン、

そして袖口に付けた発話器で月本と会話をしながら神田警察署へ辿り着く。


そのままだだっ広い会議室へと通された。