次の日。



「北村さん、迷惑をかけて本当すみません……」

私は北村さんに頭を下げていた。



というのも、とうとう学校に無断外泊がバレてしまったからだ。


県外にいるため、すぐに帰ってくることができない両親の代わりに、北村さんが学校まで来てくれた。

入学当時に提出した「緊急連絡先」に、北村さんの電話番号が書かれていたらしい。


──無断外出が見つかってしまった私は、国吉くんが必死に庇ってくれたものの、1週間の自宅謹慎処分を受けることになった。


期間中は寮も出て、実家に帰らなくてはいけない。