ケータイ小説 野いちご

クールな君と甘いキャンディ

一体、何が起きているんだろう。


今私は、有村くんのTシャツを着て、有村くんの部屋にいる。


あのあと、制服のシャツが濡れてしまった私のために、有村くんが着替えを貸すからと言って、公園近くの自宅マンションまで案内してくれた。


言われるがままついて来たのはいいけれど、よく考えたらすごく大胆なことをしているような気持ちになってくる。


有村くんの部屋は、いかにも男子の部屋って感じ。黒系のアイテムで統一されていて、物が少なくとてもシンプルだ。


まさか、こんなふうに彼の部屋にあがることになるなんて……。


男の子の部屋に招かれるなんて初めての経験だったので、なんだかそわそわして落ち着かなかった。


――コンコン。


するとその時、部屋のドアをノックする音が。


「水沢、着替え終わった?」


有村くんの声がして、ドキッとして背筋が伸びる。


「あ、うん! 終わったよっ」




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