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ねぇ、僕じゃダメ?

5年の歳月

チャペルを案内してもらい、当日と同じように歩き、音楽も鳴らして演出の一つでもあるシャボン玉を飛ばした。

なかなか本格的な見学コースだ。

終始満足げにニコニコ笑う実可子とは対照的に、僕は近くにいる桃田さんが気になって仕方なかった。

会わなかった5年。

その間、桃田さんはどんな時間を過ごして来たんだろう。

新しい恋人も出来たんだろうか。

きっと桃田さんにしてみたら、僕の告白も一緒にいた数ヵ月も、通り抜ける景色となんら変わらないんだと思う。

実可子が庭にも出てみたいと言うので、チャペルの階段を降りて、そのまま庭へと向かった。

「驚いたわ。まさか鈴成くんがここに来るなんて、、、」

先を歩く実可子から少し離れて桃田さんと僕が並んだ。


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