誰か…。
嘘だと言ってくれ。
今の、この状況を…。


「う…ん…」


なんで、俺の部屋で、こいつがすやすやと寝息を立てているのか…。
てか、ここ…俺の部屋だよな?
唯一の和室だし。


「いくらなんでも…無防備過ぎるだろーが」


そんな言葉とは裏腹に、俺はすりっと彼女の頬を撫ぜた。
それでも全く起きようとしない彼女にふっと溜息を吐いて。