その日帰ってから、美術室の出来事を何度も思い出した。

そして思う。


星野くんが好きだ。


もうこの気持ちはごまかせない。

朝早く登校して一緒の時間を過ごしたい。

断られても・・・・・・きちんとこの気持ちを告白したい。

そう思っても、ひと思いに踏み出せない自分がいるのがわかった。

頭に思い浮かぶ大切な親友。


(きちんと話をしないといけないな)


いつも明るく、一緒に居てくれた大切な親友の千歳。


―世界が違いすぎるんだよ、星野くん達とはー・・・・・・


そう言っていた千歳。

それに一度は納得してしまった自分。

それでも自覚した、星野くんへの気持ち。