ケータイ小説 野いちご

年下の生意気な奴に懐かれました。

〈5〉懐いた猫は甘えん坊。


付き合った事を柚子にだけ打ち明けると、とても喜んだ顔をして「おめでとう」と言ってくれた。

親友に祝福されるのは嬉しいはずなのに、少しまだ照れくさいというか、柚子にあれだけ結城くんを好きになる事はないって豪語していた自分がいるから複雑というか。

それとも柚子は初めからわたしが結城くんを好きになるって気づいていたのか知っていたのか。

………って、そんなわけないよね。

「あ、この事なんだけど…もうある程度の人が気づいてると思うよ」

「え!?う、嘘でしょ!?」


まだ告白の返事をしてから2日しか経ってないのに、ある程度の人が知ってるってなぜ……?

結城くんが言った……?

「菜穂忘れたの?自分があんなところであんな事を叫んでたじゃん」

「…………あ、」

そうだ。すっかり忘れてた。

渡り廊下で、あんな事を言ったんだ……

叫ぶまでじゃないかもしれないけど、結構大きな声だったから周りの生徒も何人か聞いていたわけで。

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