ケータイ小説 野いちご

年下の生意気な奴に懐かれました。

〈4〉罠にハマったのは……


季節は秋から少しずつ、冬の訪れを感じさせるように、一気に朝と夜の冷え込みを増してきた。

それで身体がダウンしてしまい3日熱で寝込んでしまって、だるさが残る中、学校に登校した。

このまま結城くんと話せないまま季節が変わって2学期が終わってしまえば、パタリと関わりが途切れてしまうようで怖かったから。

今のわたしと結城くんは、糸が切れてしまう一歩手前のようなギリギリの感じがして、焦ってしまう。

一度切れてしまえばもう結び直す事はできなくて、つまりそこで途絶えてしまうという事。


先輩と後輩だけのまま。

それ以上でもそれ以下でもない。

ただの、それだけになってしまう。


そしたらもう今までみたいに話す事だってなくなるし、結城くんの笑った顔を面倒くさそうな顔も、何もかも見られなくなってしまう。

それに、結城くんの温かい温もりだって感じる事はなくなってしまう。

頬のキスも、おでこのキスも、そんなに嫌じゃなかったんだ。

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