『…』
私は本気で昨日の事を忘れたかのようにそれこそ死ぬまで振る舞う事を決意した。
しかし、今日はやけに彼からの視線が痛い。
(そりゃ…そうなんだろうけど…は…恥ずかしい…)
でも、そんな風に照れている事もお構い無しに、彼はずっと見てくる。
『…あの…さ…ちょっと…恥ずかしいんですケド…』
最後が軽くカタコトに成る程に緊張したけれと、私は、彼に放課後、話を振った。
すると…
『え、あ、あぁ、ご、ゴメン…な…』
と、戸惑ったような、照れたような顔をされる。
(気付かれた事が恥ずかしかったのかな?…)
何だかそれがとても心地良かったのは、秘密。