ケータイ小説 野いちご

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俺は彼女に溺愛中 。

୨୧ 私だけの特権 ୨୧

。*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*。

side.ゆず



5月。


といえば?



そう、体育祭。


はあ、もうそんな時期かぁ……


運動が苦手な私にとっては最悪の行事。


……去年なんか、
ジャンケンで見事に全敗して
皆が嫌がる飴くい競争とかしたっけ……


ただでさえどんくさいのに……
飴が見つからなくて顔が真っ白になって、
最下位になるわ、ゴールした後に
ゴールの紐でコケるわ……


ハルにはめっちゃ笑われるわ……




あぁ……思い出したくなぁあい!!!



私は、クラスの学級委員が話す
体育祭の話を聞こえないように耳を塞ぐ。




「何やってんの」



……っ!?!


塞いだ手を強制的に耳から離されて、
学級委員の話も全部綺麗に耳に入ってくる。




「……っちょ!ハル!!」


私は思わず後ろを振り向く。



ハルはなんともなかったかのように
私を見つめる。





……うぐっ……!


私はどうしてもハルの瞳に
見つめられるのに……凄く弱い。





「おい!そこの2人!何喋ってんだ!?」

教室に先生の声が響き渡る。



「……っい、いや別に……っ!」
私がそう言うと、ハルはニヤッとする。




……え。
幼馴染の私だからこそ分かるこの嫌な感じ。





「いや先生!俺ら2人で実行委員会しよっかなぁ
と思って、相談してただけっすよ!」




……へ?

私はぽけーっとハルを見る



「おぉ!それは助かるなぁ!!
よし!決まりだ!お前ら2人に
実行委員会任せるからな! 」




クラスは自然と拍手に包まれる。



「はい!俺ら2人に任せてください!」




……実行委員会……?



……えっと〜……体育祭……


……体育祭実行委員会……




……私が……?


……ハルと?





いやいやいや!!なんでそんな話……っ!




「……わ、私は「バーカ」


私が立ち上がって先生に言おうとすると、
ハルがその手をグッと引いて
椅子に戻る。



私は反抗しようと手をグッとハルの手から
ひこうと思っても、全然ビクともしない。



ハルを睨んでも、ハルはなんだか楽しそうに
私の手をグッと握っている。



いじわるに、少し緩めてみたり、
私をからかっている。






……この野郎〜〜っっ!!!!

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