「早く!証拠掴みに行くよ。」私は言った。
私は刑事として働いている。
「秋本先輩。待ってください。」と後輩の愛園が言った。
「ほらほら。」と手招きした私の左の薬指には、指輪がある…
今は、もう居ない私の最愛の人との誓いの証。

「先輩。なんで指輪を…」と愛園が言った。
「なんで?」と私は言う。
「いや、先輩って結婚してたんだな。と思って…」と愛園が言う。
「してる。」私は言った。
「どんな人何ですか?」と愛園が言った。
「今は、もう居ない。けど、私の大切な人。」私は言った。