翌日。


「はぁ~~。」


私は昨日の一月先輩とのことを考えながら、教室で席に座っていた。


何度もよみがえってくる
服従ゲームの場面。


その度にほほが熱くて、
胸がすっごくドキドキする。


もしかして私……一月君のこと?


……いや、そんなはずないよね。


だって私が、
“あの子”以外のことを好きになるわけないもん。


実は私には、
心に決めた“運命の人”がいる。


…………それは私の記憶の中にうっすらとだけ残っている、銀色の髪をした、不思議な男の子だ。


姿形さえも、はっきりとは覚えていない。


だけど、私にとって、誰よりも大切な存在。