ケータイ小説 野いちご

いつか家族になる日〜嫁の再就職〜

結局行きつく先はー夫目線ー

寧々ちゃんのバイトが終わるのを待って、一緒にレストランを後にした。

寧々ちゃんがスーパーに寄ると言うので、もちろんカートを押してついて行く。

2人きりで買い物なんて久しぶりでなんだかワクワクしてるんだけど、将吾が15時には帰ってくるらしいので、そうゆっくりしてはいられない。


しかも…。

寧々ちゃんが、ずっと呆れたような目で俺を見てるんだけど…。


そりゃ、変装して嫁のバイト先に行くとか、ちょっとやり過ぎだったかもしれないけど。

嫁に内緒で、しかも平日に有給取ってまで行ったのもちょっとやり過ぎだったかもしれないけど。


スーパーを出て、無言で歩く寧々ちゃんがなんだか怖い。

空は雲ひとつない澄んだ青空。

11月にしては暖かく爽やかな陽気に、あまり人気のない午後の裏通り。

俺はエコバッグを右手に持って。

左側には並んで歩く最愛の奥さんがいて。

シチュ的には、最高のデート日和なんだけどな。


「手、繋いでいい?」

って聞いたら、

「やめて。ここ、近所だから」

って氷点下の声で拒否られた。


< 36/ 47 >