ケータイ小説 野いちご

いつか家族になる日〜嫁の再就職〜

嫁の職探しー夫目線ー

とうとう恐れていた日がやってきた。

昨夜突然、お嫁さんが再就職すると言い出したのだ。

この春末っ子が小学校に入るのを機に、働きに出たいと。


先回りして、こんな事も言われた。

「あのね、勘違いしないで欲しいんだけどね。
壮くんの稼ぎが足りないとか、もっと贅沢したいとか、そんなんじゃないからね。
ほら私、出不精でしょ?
壮くんに甘えてずっと家庭に引きこもってたけど、いい加減社会復帰しなきゃダメだと思うの。
子供達も手がかからなくなってきたし、私もこれ以上年取ったら働き口が無いんじゃないかと思って…」

そう言って上目遣いに見上げた彼女に、俺は力なく笑った。

「うん、いいと思うよ。
俺は単身赴任中であまり協力できないのは心苦しいけど、寧々ちゃんがやりたいと思う仕事に就けるよう、応援するよ」

なんて心にもない事を言って。


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